世界的な寒波の中で新年を迎えましたが、我が国経済はいよいよアベノミクスの真価を問われる年となります。4月の消費税引き上げがその後の景気動向をどう左右するかが取りあえずの試金石ですが、その上で、我々中小企業経営者がいつの時点でデフレ脱却を実感出来るのか、日々の挑戦と共に大きなトレンドを読み取る感性が求められるでしょう。
一方、我が国を取り巻く国際情勢も大きく揺れ動いています。近隣諸国の脅威に備える事は当然、アメリカのプレゼンスの長期的退潮を踏まえた外交戦略や防衛力整備が急務となっている今こそ、戦後70年近く放置されてきた国の骨格を定め直す好機と捉えて憲法改正への道筋をつける年と位置づけられるかもしれません。
このような歴史的転換点に立って当会は、3年前の県連合会との分蘖(ぶんけつ)を実行ならしめるべく、組織改革を整えて日常活動を充実させています。特徴的なねらいとして次の3点を挙げておきます。
当会は今年6月に創立40周年を迎えます。この記念すべき通過点を、他の中経協――北九州、筑後、筑豊――とも連携を取りながらしっかりと盛り上げていく心積りで諸準備を開始しています。来年の記念事業の一環として、会員企業の魅力を内外に大きく発信する「中経協フェア(仮称)」を開催すべく、その計画にも着手しています。
また、これからの時代の大きなトレンドを見据えつつ、以下の特別イベントを企画していますので、やがてご案内が届くことでしょう。“時の風”を現場で実感しながら、会員相互間で深め合う機会とすべく、例会・委員会に加えて奮ってご参加をお待ちします。
平成26年1月
一般社団法人 福岡中小企業経営者協会
会長 山口 秀範