会長挨拶

会長就任挨拶

会長 藤新 成信

山口秀範会長の後継として指名いただきました藤新と申します。昭和38年に福岡で創業した日章工業株式会社と申す会社の2代目です。私が中経協に入会しましたのは昭和62年2月で、34年前のことです。当時地元紙に福岡の中小企業団体が共同求人事業を開始するという広告を見て、共同求人事業に参加させていただいたのが入会のきっかけであります。そのころ初代中経協会長松尾末彦様の「中小企業こそが自由主義経済機構の基盤であり、国民生活安定の柱である」という強い自覚と責任ある言葉に接した時、この団体が戦後の日本社会の混乱期に正しい考え方に即した真っ当な経済団体であることが感じられ、直ちに入会させていただきました。入会後はすぐに後継者育成を目的とした青年協議会立志会に入会し、将来の経営者を目指す同世代の方々と親睦を深め、共に学ばせていただきました。

その後22年間理事、監事等を務めさせていただきました。初代松尾会長、2代目田中義明会長にお会いする機会はありませんでしたが、3代目花田徳行会長、4代目小早川明徳会長の後、平成23年より本日までの5期10年の長きに渡り、山口会長が務められました。その間、東日本大震災後の混乱とアベノミクス経済の復興再生の時期にあって、福岡中経協という組織も、その役割に応じて、広範なミッションを果たすべく、新設されたAIE地域企業連合会と組織を分かち、また県下4中経協の地域間連携を深めるために福岡県中小企業連合会が設立され、更に近年中経協の組織変革が断行されたことは皆様ご承知の通りであります。福岡の地域企業経営者の力を結集し、地域のための活動の場を創造し、継続してこられましたことに心から敬意と感謝申し上げたいと思います。そして私はこの三者三様の在り方がこれまでの福岡の力であり、また今後の可能性の源泉であると感じています。

この度図らずも次期会長の御要請を頂き、自己の力量を顧みますと躊躇もいたしましたが、このコロナ禍の今こそ、日本再生の鍵は地域経済の復活にかかっており、福岡の中小企業の元気がコロナ後の日本の復興の先駆けとなるべきを願って、意を決したところであります。中経協が間もなく50周年を迎えるこの時にあたり、諸先輩方へのご恩返しとして微力を尽くさせていただきたいと存じます。何かとご迷惑をおかけすることと存じますが、ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。

変化の速い今日、私たちは信頼すべき仲間と様々な新たな課題に取り組み、実践し、学んでいかなければなりません。中経協はその為の信頼のベース、プラットホームであると考えております。中経協創立20周年の折に発表された「中経協のことばー共に生き 共に創る」の中に私の好きな次の一節があります。
「行く手は 茫々なれど
 美しい人の世を夢み
 社会の進歩を信じ
 みずからの企業文化の創造に 挑戦する
 願わくは 共に生き 共に創る
 いつかは歴史の拍手が聞こえるように」
企業が規模の大きさを問わず、それぞれの存在を認め合い、共に生きる、そして新しい価値を創造する、そのような地域社会の実現が、近代物質文明がもたらしたコロナ禍という苦しみにあってそれを乗り越えるべき企業共同体の姿ではないでしょうか。

文化とは生き方であり、「みずからの企業文化の創造」こそが我々の目標であると思います。わが国には古代より培われた「和の精神」があります。幾たびも圧倒的な文明を摂取し、わが国独自の文化を築いてきた誇るべき先人たちの歴史があります。歴史に学びつつ、この大変な時代を共に力を合わせて乗り切って参りましょう。ご挨拶に代えさせて頂きます。

令和3年5月28日
一般社団法人福岡中小企業経営者協会

会長 藤新 成信

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