特別賞 受賞
料理はとても面白く、料理の中にはその国の歴史、そして地理条件がいっぱい詰まっているのです。
そして日本料理は他の国にない四季(春、夏、秋、冬)、そしてその時々の材料と日本独特の調味料(他の国々にもそれはあるのですが、あまり知られていない)。
そして器まで季節、昔は家の中まで、それが今忘れ去られようとしています。
若い人が悪いのではない。それを伝えなかった大人たち、そして戦争に負けてなにもかも捨て去った大人たち・・・。辿っていくと、私たちの年代は80歳代なのでこれは大事、と気がついたので、今それを語り継ぎ、残していかなければと気づいたので、それを伝える使命感に燃えているところです。
◎料理を作る時
食べる人のことを考えること。
自分の好きなものばかり作ってはいけません。
手を抜いたら、手を抜いた味にしかならない。
すべてエネルギーは波動に変わる。
熱の波動、一番いいのは炭。
一番悪いのは電子レンジにI.H.
鍋は土鍋、鉄なべ、ホーロー。
悪いのはテフロン加工・・・。
出来合いの料理は作るときいくらかかるのか?を考える。
我が家のはそんなこと考えないでしょう。
料理研究家檜山タミ料理塾
塾長 檜山 タミ 氏
大正15年1月7日生まれ
昭和7年 大名小学校入学
昭和17年 福岡県立・福岡高女卒業
昭和18年10月ごろ~ 挺身隊として、九州飛行工機工場(福岡高女卒業生14名と)
昭和17年4月 江上先生の料理教室へ18年の春ごろまで。その後は戦争の為中止。
昭和23年 新天町に江上先生のお店「ボン・マルシェ」ができ、料理教室再開。南薬院に移転。
昭和31年 東京に半分移転。
昭和36年 全部移転。それまで稽古と助手。そして先生がお元気の間は、ずっとフリーで回りました。
昭和23年~ 日本中の食べ歩き。
昭和39年 欧州、そしてアフリカ、中近東、東南アジアなど(5ヶ月)
昭和32年 主人が急逝。しかし、兄妹のおかげで行くことが出来ました。今考えても不思議なくらいです。
兄の家の1室から始めた料理教室は、いろんなことがありながら、5回引っ越して今の大手門です。
何が何だか、無我夢中で過ごしたので、あまり覚えていません。
嫌なことはすぐ忘れる。それと愚痴と偽物が嫌いなノンキな性分なので・・・。
でも、いつも神様とご先祖様がお守りくださっているのを感じました。
一生懸命したら道は開けると信じています。