福岡県市民教育賞

一般社団法人 地域企業連合会 九州連携機構

受賞者一覧

第13回

教育者奨励賞 受賞者

和栗 百恵 氏写真001

福岡女子大学 国際文理学部 准教授

和栗 百恵 氏

Momoe Waguri

【生まれ年・出身地】

1973年東京都町田市出身

【学歴】

1993年東京都立町田高等学校卒業
1997年中央大学総合政策学部卒業(第1期生)
1999年米国スタンフォード大学大学院教育研究科修了

【職歴】

1999年スリランカLanka Jathika Sarvodaya Shramadana Sangamaya
(Assistant to Executive Director)
2000年財団法人日本環境財団ソーシャルデザイン研究所職員
2002年中央大学総合政策学部客員講師
2003年中央大学総合政策学部特任講師
2007年早稲田大学平山郁夫記念ボランティアセンター客員講師(常勤)
[2008-2010年は客員講師(非常勤)、2010年-現在は客員准教授(非常勤)]
2008年大阪大学グローバルコラボレーションセンター特任助教
2009年福岡女子大学大学改革推進室准教授
2010年福岡女子大学国際文理学部准教授

【活動内容】

全入時代の大学教育において、多くの学生が学ぶ意味を見失っている。
学ぶ意欲に火をつけ、学ぶ意味を学生自ら構築できる訓練を行い、問題解決できる人材を育成するために、国内外が注目しているのが体験学習である。体験学習という教育方法で、学生が社会に出て直面する様々な問題に、自分の頭で考えて解決できるようになれるため、日々情熱を持って教育を行っている。
「次代の女性リーダーを育てる」を掲げ、時代の一歩先を歩もうとする福岡女子大学において、改革の7つの柱のひとつである体験学習の実体化・可視化という仕事を担っている和栗さんは、学生や学外の関係者の皆さんと共に体験学習プログラムを企画・運営している。
2011年から現在までに、14プログラム約80名の学生が、行政、企業、NPOなどと連携して活動を行ってきた。
行動した後の振り返り、「なんで?なんで?」と連呼し、学生に頭を働かせる練習を徹底的に詰める。指導した学生は企業からとても人気を得ている。

下野 六太 氏写真001

福岡県春日市立春日東中学校 保健体育科主幹教諭

下野 六太 氏

Rokuta Shimono

【生まれ年・出身地】

1964年北九州生まれ

【職歴】

福岡県立筑紫高等学校を経て、島根大学教育学部入学。卒業後、福岡県の中学校保健体育科の教師となる。現在、春日市立春日東中学校にて教鞭をとる。近年、体育授業において「やればできる」をコンセプトに、生徒の自主的な”やる気”を育てる指導法が注目を集め、一連の流れをまとめた「達成感を味わうことができる学習サイクル」が高い評価を得る

【活動内容】

「やればできる」を合言葉に、考案のビデオを利用した学習サイクルで生徒たちが大変身し、体育嫌いの生徒が体育大好きになり、いろいろなことに進んでチャレンジするようになる驚きの体育授業を行っている
生徒個人の成長の様子を実感するための「ビフォーアフタービデオ」を作成し視聴の後、感じたことを文章化させ、言語能力育成を実践。
子供達は「できない自分」や「うまくできた自分」を、その時に見ることはできません。自分を客観的に見ることができたら喜びが大きくなるのではと考えたため、ビフォーアフタービデオを作った。それを生徒に見せると、できない自分からうまくできた自分への成長や変化に生徒自身が大きな喜びを感じ、さらに夢中になって取り組むようになっていく。
体育の授業は、単に「楽しさを伝えるだけ」ではなく、出来なかったことができる達成感を享受させる場とし、「やればできる」の言葉を実感させ、「人格形成こそが、体育科教育の役割」との理念、そして「体育教師の仕事は、生徒の運動技能を伸ばすことで喜びを味わせること」に軸を置いてを実践に取り組んでいる。
子供達の運動能力は昭和60年より低下しているという調査結果が出ているが、指導を受けた中学生は、3年生になると男子の半数がバク転をこなすようになり、体操選手並みの演技を次々に行う中学生が誕生している。こうした運動能力の向上は器械体操ばかりでなく、水泳でも泳げなった生徒全員がクロールで1,000m泳ぎ個人メドレーを泳ぐようになっているなど様々な種目で結果を出している。

地域社会教育賞 受賞者

五郎丸 千恵子 氏写真001

アトリエ筑紫会 会長

五郎丸 千恵子 氏

Chieko Goromaru

【生まれ年・出身地】

福岡県福岡市

【職歴】

昭和40年(1965年)よりアトリエ筑紫会に従事する。絵画指導をしながら心豊かな感性あふれる人間形成に努力する。
スケッチ大会(動物園、生の松原、太宰府遊園地、博多山笠)も催す。
筑紫ヶ丘グループは市美術館(市民ギャラ―)に於いて油絵展を定期的に展示。現在に至る。

【活動内容】

アトリエ筑紫会主催で母の日を記念して大切な、大好きなお母さんをモデルに日頃の感謝の気持ちを込めて画用紙にいっぱいに描く!出来上がった作品は大丸パサージュ広場に展示してその後お母さんにプレゼント!
今年で46回目、会としても本会を通じて母と子のスキンシップも深まり絆を大切にと願っています。
福岡県産いちごのあまおうの”3月8日みつばち感謝の日”で感謝画の作品約2,500点が集まり、作品を審査。今年で第9回を迎えています。
南区美術展、南区市民の美術活動の向上と発展を通じ、並びに明るく心豊かな潤いある地域コミュニティづくりを願っています。絵画部を担当。

原田 巌 氏写真001

田川de寺子屋プロジェクト 代表

原田 巌 氏

Iwao Harada

【生まれ年・出身地】

昭和16年10月3日・田川市生まれ

【職歴】

昭和34年試錐会社に入社(三井炭鉱で働くも1年で東京本社へ)
昭和37年建具屋の小僧として兄の下で修業(埼玉県清瀬町)
昭和38年現在の三菱マテリアルに入社60歳定年を迎える
その後62歳まで稲築町のごみ処理固形燃料化の工場造り技術指導に携わる。63歳から68歳まで田川市内の建築会社で働く。その後はボランティア活動に専念し今日に至る。

【活動内容】

平成14年、川崎家具店、吉門氏と共にボランティア手弁当の会を結成、平成門松で町おこしを開始。地域の方々に家庭用の門松を提供、資金として協力を頂き平成年代の年数の段という特異な世界一門松を作り始める。まもなく地域の小学校や保育園などに、声をかけ門松の飾り物をとして、葉ボタンを育て飾って頂くようになり、そのお礼として門松に使った竹を利用しての竹細工教室を開く。その後お盆や箸など種々の木材による木工教室。10年以上数多くの子供たちに物つくりの楽しさを提供してきた。
平成18年、NHK出演を機会に炭鉱節語り部として炭鉱節を唄いながらその歴史など、まず出身校の大藪小学校で講演を始め、その後は木工教室の中で炭鉱節の歴史などについて講演を続けている。
田川市主催の田川炭鉱節祭りに環境安全部会部長として祭りを支えて、出演も兼ねて県立東鷹高等学校の書道部に働きかけ、昨年まで5年間書道パフォーマンス大書を書くチャンスを作り子供たちの作品は皆様の好評を得ている。
平成22年くらいから大藪小学校の地区の子供達にサツマ掘りの体験をさせて芋がどのようにできたかなど日頃食しているものについての学習をさせている。その後はリューリップの球根を植えて地域の人達に和んで頂いている。
平成25年から基本的生活習慣習得事業 筑豊de寺子屋に参画、26年から田川で寺子屋を立ち上げ今日に至り延べ2,500人ぐらいの子供達に偉人伝の話を聞かせてきた。
他には民生児童委員として6年、保護司として10年、子供たちの善導、また更生のサポートを行ってきた。

平 由以子 氏写真001

特定非営利法人循環生活研究所 理事長

平 由以子 氏

Yuiko Taira

【生まれ年・出身地】

昭和41年 福岡市東区三苫生まれ

【職歴】

大学を卒業後、5年間証券会社に勤務。
平成16年、NPO法人循環生活研 究所を設立。以来、事務局長を務め、講師としてダンボールコンポストの普及活動を行う。
コンポストトレーナー、環境省環境カウンセラー、環境再生医の資格を持つ。
ベッタ会世話人、NPO 法人日本環境ボランティアネットワーク理事を務める。
環境再生医環境教育部門中級

【活動内容】

半径2km以内で資源が循環するような仕組みを作り、それを地域に定着させるよう様々な活動を行っている。自然と接する機会が少ない現代の子供たちに対して、自然の神秘や命の成長の過程、季節と野菜の収穫時期との関係性など天地の摂理をこの事業に参画する事によって体験できるような普及啓発事業を行う。自然の循環という人間の成長にとって大変重要な価値を持つものを体験的に学ばせる活動を、段ボールコンポストで堆肥にした生ごみを利用した菜園講座や半農都会人講座を通して広がりを見せている。
社会人への啓発のみでなく、インターンシップや高校・大学との連携を通して体験学習を行うなど、外部の講師としても様々な場所で講演を行う他、福岡市から業務を受託して環境関係のボランティア指導や、広域連携プロジェクトの推進のため委員として活躍している。
市民が学校向け講座を国内・アジアで年間300回以上開催。環境教育の研究会を11年実施。課題を抱える若者に向けた事業等も福岡市と共同で開催。理念だけで終わらせずに常に実践、安全な食が循環する地域づくりを堆肥・土づくりから支援。
この事業を通じて命を育むということ、あるいは命の循環を教わる環境が広がる事につながるよう、「この事業は教育である」と掲げて活動を広めている。

産業教育賞 受賞者

長澤 儀久 氏写真001

ナサ工業 株式会社 取締役会長

長澤 儀久 氏

Yoshihisa Nagasawa

【生まれ年・出身地】

昭和16年 福岡県糟屋郡須恵町生まれ

【職歴】

九州シートメタル工業会顧問(H24~)
九州シートメタル工業会会長(H19~H23)

【活動内容】

平成19年度より24年度まで福岡県自動車産業アドバイザーによる生産効率向上のための指導を受けた後、同25年度から立ち上がった異業種グループによる自主研究会へ参加し、生産性向上や企業連携等の課題等に積極的に取り組んでいる。また、社内における技術教育にも力を入れ、技能向上の一環として平成22年からは全社的に優秀板金製品技能フェアに取り組み、同年および翌平成23年には技能賞。平成24年には金賞を受賞するなど、その発想力と卓越した技術力が評価された。社内教育の一貫として、“相手の気持ちに気づく事、気持ちを形に表す事”を目的に「サンクスカード」を実施しており、カードに感謝の意を書き掲示板に張り出しある程度たまるとその家族に郵送で送り、本人だけでなくその家族にも感謝を共有してもらい、毎月300~400枚のカードが寄せられており、一年を通じ、最も感謝された人と最も感謝した人を表彰するなど技術面以外での教育も熱心に取り組んでいる。さらに、年一回ではあるが、平成17年より、地元中学生・高校生の職場体験受け入れを実施し、3日間の職場体験では、自社の強みである「一貫生産」を生かし、実際に自分が欲しいものを設計~塗装まで体験しながら完成させ、ものづくりの楽しさを伝える取り組みを継続的におこなっている。社長時代にこの職場体験事業を始動させ、平成19年に会長職に就くまで中心的に中高生への指導を行っていた。
他に、九州シートメタル工業会顧問として中小企業1社では実現する事が不可能な厚生労働省の助成金支給団体としての認定や、板金技能検定試験の県内開催許可取得に尽力。会員企業における人材の高度化教育の為の教育訓練をおこない延べ260名近くの板金技能士誕生に寄与した。