地域社会教育賞 受賞
偉大な教育哲学者であり実践人である森信三先生(別称不尽先生)を福岡にお招きし、講演かい・セミナー等実施、一日の日程を終え、中洲(福岡市の食堂繁華街)の食堂で夕食会、楽しい街道を終え、那珂川河畔を皆で散歩していた時のことです。先生が急に、散らかっていたゴミを素手で拾い始められました。「先生!止めて下さい!」と申しましたが、聞き入れずひとこと「ゴミはその国(郷土)の文化の象徴ですからね!」と。私たちは驚きましたね。この言葉がグーンと脳裡に突き刺さり、離れません。私には毎日重い荷物になりましたね。以来身辺の交友に話しかけ相談したところ、数名の賛同者が在り、この年の12月8日から現在まで実施している早朝清掃に踏み切った次第です。以降毎月8日、回を重ねていますとやがて今年12月8日で240回。満20年目を迎えます。毎回百名超えの清掃実施ですが、博多駅は見事に綺麗になりましたね。
掃除当日の実践内容を簡単に申しますと
1.集合時間は午前6時15分。
2.開会式 (ア)挨拶 (イ)「お掃除の歌」合唱 (ウ)ラジオ体操 (エ)挨拶 (オ)幼児・小学生・中学生紹介 (カ)初参加者の自己紹介(簡単に) (キ)掃除の注意事項の説明 (ク)実施(一時間程度)。 以降自由解散
※拾ったゴミは集合場所に集められ、若い方々で後片付けをして下さいます。掃除道具は原則として持参して頂くことにしていますが、ある会社の方々が早朝掃除用として準備してくださっています。感謝の極みです。
3.参加者の状況 参加した人は受付で氏名を書いて頂くようにしています。と申しますのも参加者には全員事故の無いよう気を付けて貰っていますが、事故があったらと保険の加入もしています。(掃除の会負担) 全く自由参加ですから、幼児(4~5歳)から小中高大一般の全階層で、総数100名を下ることは殆どありません。
4.その他「かがやき」誌の発行、そして参加したことで、少しでも参考になればと、毎回「かがやき」誌を発行、受付の机上で配布、自由に差し上げ、読んでいただいております。この9月で215号になりました。「掃除」について研究していますとプラスの面ばかりですので今後も継続していきたいものですね。
福岡掃除に学ぶ会 代表世話人
帆足 行敏 氏
【生年月日】
昭和 5年11月25日 (現在満82歳)
【学歴】
昭和28年 4月 福岡商大学(福岡大学)卒業
【私歴】
昭和28年 4月 福岡大学付属大堀高校教諭
昭和30年10月 市立福岡商業教諭
?年 福岡市教育委員会指導主事
福岡市立福岡西陵高校教頭
福岡市立福岡女子高等学校校長
福岡市立福岡商業高等学校校長
平成 3年 3月 定年退職